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めがねに関するさまざまなコラムをお届けします。

サングラスと紫外線のお話

みなさまこんにちは、突然ですがアイケアしていますでしょうか?
この時期になってくるとよくお客様から相談を受けるのが「紫外線対策をしたい」「まぶしさを対策したい」この2つをよく受けます。

ここで注意しないといけないことが「眩しさ」と「紫外線」というのは別物ということ!
ここを混同してしまうお客様が結構多いです、混同してしまうと希望通りの対策が出来なくなってしまいます。
ですので対策には違ったアプローチをしなければいけません。


人間が目に見えているもの、これは全て光の作用によって人間の視覚で認知できるものと捉える事ができます。 光が全く無ければ人間の視覚は何も感じない→見えないことになりますので。
光の性質を大雑把に分類すると、「人間の肉眼で見えるもの」、「人間の肉眼では見えないもの」があります。
いわゆる「可視光線」・「不可視光線」というやつですね。

上の画像は可視光線をそれぞれ分類したものになります。
光の波長の長さは色によって分類できます。
色がない部分は「可視光線」ではないので人間の肉眼では見ることはできません。

不可視光線のうち、
波長の短い方→紫外線
波長の長い方→赤外線
と呼びます。

つまり、人間界で影響を受ける光線を大雑把に分類すると
「紫外線」
「可視光線」
「赤外線」

の3つ、ということになります。
今までの知識が「眩しさ」、「紫外線」の問題を解決するカギになります。

・眩しさの原因
可視光線(人間の肉眼に見える光線)のうち、特定の波長(色)の光量が強すぎる状態

・紫外線関連の原因
不可視光線(人間の肉眼に見えない光線)が与えるもので可視光線とは無関係

要するに、
眩しさの対策 → 可視光線への対策
紫外線の対策 → 可視光線ではないものへの対策
となります。
眩しさの対策 → 用途に合わせてレンズ濃度を選択する
紫外線の対策 → 特殊コーティングのレンズや大きく目をカバーできるフレームなどを使う

紫外線対策は実は無色のレンズでもできちゃうんです。

さて実験をしてみましょう。

この機械は紫外線の中でもより強い波長域を出す機会です。



スイッチを押すとこのように光線が出ます。

こちらのレンズは右半分が一般的な紫外線カットのレンズ。
左半分は先程お伝えした特殊コーティングのレンズ。
これを機会にはめてみると・・・

上の画像の通り普通のレンズは強力な紫外線を通してしまいます。
左半分はしっかりとカットしてくれていますね。

では、これが濃い色だとどうなのか?
お店で扱っている濃い色、85%染色のカラーです。
これを同じように入れてみると・・・

下の画像のように強力な波長域を通してしまいます。

皆様、ご納得いただけましたでしょうか?
強力な紫外線は濃い色では防げません・・・

眩しさ対策と紫外線対策しっかりと認識してアイケアをしていきましょう!

ここでもう一度

眩しさの対策 → 用途に合わせてレンズ濃度を選択する
紫外線の対策 → 特殊コーティングのレンズや大きく目をカバーできるフレームなどを使う

分からないことはスタッフにお尋ねください!!!
コラム / サングラス / 加工・測定・フィッティング ] 2023-05-27